Import


開いている帳票定義ファイル(*.wfr)にデータを入力します。


コマンド起動の/dオプションではImportメソッドと同じ引数を渡すことができます。
この場合、囲み文字はダブルクォーテーション(")ではなくシングルクォーテーション(’)となります。

コマンド起動 /d オプションの例
/d "Data1, 0, 'c:\sample\sample.csv', '','Field=off;Sep=[TAB];Quot=[NULL]'"


<対応インターフェース>
COM(メソッド)
アセンブリ(メソッド)
コマンド起動(/dオプション)


<構文>
Import(
name As String, 入力するデータ(データ名)を指定します。

データ番号で指定する場合は先頭にシャープ(#)を付けてしていします。
(例:"#1")
type As Integer, 入力するデータの種別を指定します。
説明
0 CSVファイルからデータを入力します。
BOMを使ってエンコーディングを自動識別します。
サポートしているエンコーディングはUnicodeLittleとUTF-8です。
通常はSJISでエンコーディングされます。
1 データベース(ADO)からデータを入力します。
12 ※この機能はversion 3.0.0.138以降で利用できます。

Access データベース(*.mdb/*.accdb)からデータを入力します。
「Microsoft Office 16.0 Access Database Engine OLE Provider」を使い、
データベース(*.mdb/*.accdb)に接続します。

「Microsoft Access Database Engine 2016」がインストールされている必要があります。
103 CSVファイルからデータを入力します。
識別可能なBOMがない場合はUTF-8でエンコーディングされます。
info1 As String, <type=0,type=103>
CSVファイル名を完全パスで指定します。(URLパスも指定可)

<type=1>
データベース接続情報を指定します。
接続情報はデータベースにより異なります。詳しくはデータベースの仕様を参照ください。

<type=12>
Accessデータベースファイル名(*.mdb/*.accdb)を完全パスで指定します。
info2 As String="", <type=0>
使用されません。空文字を指定します。

<type=1,type=12>
テーブル名またはクエリーを指定します。
接続するデータベースにより記述方法が異なります。

例) 2015/04/01 〜 2016/03/31 までの売上を検索

SELECT ALL * FROM 売上一覧 WHERE 販売日>=#2015/04/01# and 販売日 < #2016/03/31#

option As String="", 入力オプションを指定します。詳細は「入力オプション」を参照
image_folder As String="" 画像ファイルの検索フォルダを指定します。
) As Integer

※VB での宣言です。言語により宣言の記述は異なりますが内容は同じです。


<戻り値>
エラーコードを戻します。
正常終了した場合 0 を戻します。


入力オプション


入力オプションの記述方法と詳細は次の通りです。

オプション値は<オプション名>=<値>の文字列で指定することができます。また、セミコロン(;)で区切ることで複数の値を一括して指定することができます。

値に次の特殊文字を含む場合は引用符(')で囲む必要があります。
※引用符はシングルクォーテーション(')です。

<特殊文字>
カンマ(,)
セミコロン(;)
シングルクォーテーション(,)
イコール(=)
スペース( )
改行コード

複数のプロパティ値を設定する場合はセミコロン(;)で区切ります。
Sep=[TAB] ; Quot=[NULL] ; Field=off



オプション 説明 標準値
Field 入力データのフィールド名の扱いを指定します。

説明
on 入力データのフィールド名を使用します。
CSVファイルから入力する場合は、1行目がフィールド名として扱われます。

帳票定義ファイル(*.wfr)で定義されているフィールド順に関係なく、
同名のフィールドに値が入力されます。
off 入力データのフィールド名を使用しません。

帳票定義ファイル(*.wfr)で定義されているフィールド順に値が入力されます。
Field=on
Sep 入力データがCSVファイルの場合、区切り文字を指定します。(1文字)

特殊文字は次の表を参照
特殊文字
ダブルクォーテーション(") [WQUOT]
シングルクォーテーション(') [SQUOT]
セミコロン(;) [SCOLON]
カンマ(,) [COMMA]
タブ [TAB]
スペース [SPACE]
なし [NULL]
コード指定
右の<CODE>部分に16進のASCIIコードを指定します。
例:[0x20]
[0x<CODE>]
Sep=[COMMA]
Quot 入力データがCSVファイルの場合、引用符(囲み文字)を指定します。(1文字)

特殊文字については「Sep」参照。
Quot=[WQUOT]
LineFeed 入力データがCSVファイルの場合、行末文字を指定します。

説明
[CR] キャリッジリターンを行末にします。
[LF] ラインフィードを行末にします。 
[CRLF] キャリッジリターン+ラインフィードを行末にします。
LineFeed=[LF]
ImageLoad データ中の画像ファイルの入力タイミングを指定します。

説明
on データ入力時に画像情報も取り込みます。
off データ入力時ではなく、画像出力時に都度画像情報を取り込みます。
ImageLoad=off



使用例


Importの使用例です。


帳票定義ファイル(*.wfr)にデータを入力してPDFイメージをクライアントに出力する例(ASP.NET-アセンブリ-C#)sample.aspx


帳票定義ファイル(*.wfr)にデータを入力してPDFイメージをクライアントに出力する例(ASP.NET-アセンブリ-VB)sample.aspx


ボタンアクションから帳票定義ファイル(*.wfr)にデータを入力してPDFファイルに出力する例(Windowsフォーム-アセンブリ-C#)


帳票定義ファイル(*.wfr)にデータを入力してPDFファイルに出力する例(COM-VB)



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