コマンドファイル


[1.1.16.2802]以降のバージョンでは、コマンドファイルを使って複数の帳票を一括表示することができます。



コマンドファイルを使った帳票は常に「印刷イメージ」で表示されます。
このため、入力コントロールからの入力は行えません。



<複数のファイルを表示(command.txt)する例>

[WFR2005]
'------------------------------
Open,"c:\sample\sample1.wfr"
Import,"Data1", 0, "c:\sample\sample1.csv"
ReportTitle,SAMPLE1
'------------------------------
AddReport
Open,"c:\sample\sample2.wfr"
Import,"Data1", 0, "c:\sample\sample2.csv"
ReportTitle,SAMPLE2
'------------------------------
AddReport
Open,"c:\sample\sample3.wfr"
Import,"Data1", 0, "c:\sample\sample3.csv"
ReportTitle,SAMPLE3
'------------------------------
Title,"複数のファイルを表示"
PrintOptionId, TERASOFT_OPTION1

<コマンドラインの例>
'複数の帳票を表示
wfrv.exe c:\sample\command.txt

'印刷イメージファイル(Type3)の作成
wfrv.exe c:\sample\command.txt /create c:\out\image.wfi /rf c:\out\err.txt

<OLE/ActiveXの例>
'コマンドファイルを開く
obj.Open("c:\sample\command.txt")




<使用可能なキーワード>
キーワード 説明
[WFR2005] ファイル識別キーワード。
このキーワードをファイル先頭記述する必要があります。
AddReport 帳票を追加します。
Import データを設定します。
Open
帳票ファイルを開きます。
PrintOptionId 印刷オプションID を指定します。
ReportTitle 帳票タイトルを設定します。
Title タイトルを設定します。




AddReport キーワード

帳票を追加します。
このキーワードが帳票と帳票の境となります。

<構文>

AddReport




Import キーワード

データを設定します。

<構文>

Import,<データ名>,<種別>,<情報1>,<情報2>="",<オプション>="",<画像フォルダ>=""



<引数>

引数 説明
データ名 設定するデータ名(あるいはデータ番号)を指定します。
データ番号で指定する場合は先頭に「#」(シャープ)を付けます。

ここで示すデータ名とは、エディタで使用している名称となります。データ名はプロパティ等で参照・変更できます。
データ番号で指定する場合は、エディタのデータ構成の順に1から指定します。
(例: #1 )
種別 設定するデータの形式を指定します。


コマンドラインの /create で帳票イメージファイル(Type3)を作成する場合は、必ず 0 を指定してください。その他の形式から印刷イメージファイル(Type3)を作成することはできません。(今後改善予定)

説明
0 CSVファイルからデータを入力します。
BOMを使ってエンコーディングを自動識別します。
サポートしているエンコーディングはUnicodeLittleとUTF-8です。
通常はSJISでエンコーディングされます。
1 データベース(ADO)からデータを入力します。
2 MDB(Microsoft Access データベース)ファイルからデータを入力します。
3 Oracle データベース(OO4O)からデータを入力します。
103 CSVファイルからデータを入力します。
識別可能なBOMがない場合はUTF-8でエンコーディングされます。
情報1 <種別が 0 の場合>
CSVファイル名を完全パスで指定します。(URLパスの指定も可能です)

<種別が 1 の場合>
データベース接続情報を指定します。

<種別が 2 の場合>
MDBファイル名を完全パスで指定します。

<種別が 3 の場合>
Oracleデータベース名を指定します。
情報2 <種別が 0 の場合>
使用されません。

<種別が 1,2,3 の場合>
テーブル名(あるいはクエリー)を指定します。
オプション オプションを指定します。
複数のオプションを指定する場合は、「;」(セミコロン)で区切り複数の書式を記述します。

<種別が 0 の場合>
オプション 説明 デフォルト値
Field 1行目をフィールド名として扱う場合は on
扱わない場合は off を指定します。
on
Sep 区切り文字を指定します。

<特殊な文字の指定方法>
特殊文字 記述方法
「"」(ダブルクォーテーション) [WQUOT]
「'」(シングルクォーテーション) [SQUOT]
「;」(セミコロン) [SCOLON]
「,」(カンマ) [COMMA]
タブ [TAB]
スペース [SPACE]
なし [NULL]
特殊文字(コード指定)
<CODE>部分に16進数のASCIIコードを指定します。

例: [0x20]
[0x<CODE>]
[COMMA]
Quot 引用符(囲み文字)を指定します。

<特殊な文字の指定方法>
特殊文字 記述方法
「"」(ダブルクォーテーション) [WQUOT]
「'」(シングルクォーテーション) [SQUOT]
「;」(セミコロン) [SCOLON]
「,」(カンマ) [COMMA]
タブ [TAB]
スペース [SPACE]
なし [NULL]
特殊文字(コード指定)
<CODE>部分に16進数のASCIIコードを指定します。

例: [0x20]
[0x<CODE>]
[WQUOT]
LineFeed 行末文字を指定します。

ラインフィード(10)を行末にするには、[LF]を指定します。
キャリッジリターン(13)+ラインフィード(10)を行末にするには、[CRLF]を指定します。
[LF]
ImageLoad データオープン時に画像情報もダウンロードする場合は on、参照時にダウンロードする場合は off を指定します。

off を指定すると、画像参照の度にダウンロードが行われます。
ローカルディスクに画像ファイルがある場合は off を設定します。
off

<種別が 1 の場合>
オプション 説明 デフォルト値
Field データベースのフィールド名を使う場合はon
使わない場合は off を指定します。
on
ImageLoad データオープン時に画像情報もダウンロードする場合は on、参照時にダウンロードする場合は off を指定します。

off を指定すると、画像参照の度にダウンロードが行われます。
off

<種別が 2,3 の場合>
オプション 説明 デフォルト値
Field データベースのフィールド名を使う場合はon
使わない場合は off を指定します。
on
ImageLoad データオープン時に画像情報もダウンロードする場合は on、参照時にダウンロードする場合は off を指定します。

off を指定すると、画像参照の度にダウンロードが行われます。
off
User ユーザ名を指定します。
Passwd パスワードを指定します。
画像フォルダ 画像ファイルが格納されているフォルダを指定します。


引数値に「 」(スペース)や「;」(セミコロン)、「=」(イコール)などを含む文字列を指定する場合は「"」(ダブルクォーテーション)で値を囲みます。値中に「"」(ダブルクォーテーション)が含まれる場合は、「"」(ダブルルクォーテーション)を2つ続けて記述します。


<情報1>にURLパスを指定する場合、URLパスの前に以下のキーワードを記述することでダウンロードするモードを指定することができます。

キーワード 説明
<DM0> ファイルをキャッシュします。
<DM1> ファイルをキャッシュしません。(デフォルト値)

クライアントコンピュータにプロキシサーバーの設定がされている場合、プロキシサーバーでのキャッシュも行われません。この場合でもプロキシサーバーを経由してファイルをダウンロードします。
<DM2> Webサーバーから直接ファイルをダウンロードします。

クライアントコンピュータにプロキシサーバーの設定がされていても、プロキシサーバーを経由せずにファイルをダウンロードします。




Open キーワード

帳票ファイルを開きます。

<構文>

Open,<帳票ファイル名>,<ユーザ名>="",<パスワード>=""


URLパスを指定する場合、URLパスの前に以下のキーワードを記述することでダウンロードするモードを指定することができます。

キーワード 説明
<DM0> ファイルをキャッシュします。
<DM1> ファイルをキャッシュしません。(デフォルト値)

クライアントコンピュータにプロキシサーバーの設定がされている場合、プロキシサーバーでのキャッシュも行われません。この場合でもプロキシサーバーを経由してファイルをダウンロードします。
<DM2> Webサーバーから直接ファイルをダウンロードします。

クライアントコンピュータにプロキシサーバーの設定がされていても、プロキシサーバーを経由せずにファイルをダウンロードします。



<記述例>

Open,<DM1>http://www.../sample.wfr




PrintOptionIdメソッド

印刷オプションIDを設定します。

印刷設定」参照。


<構文>

PrintOptionId,<印刷オプションID>




ReportTitle キーワード

帳票タイトルを設定します。
ReportTitleキーワードで設定した値は、ウインドウタイトルや印刷ジョブ名として使用されることはありません。
マルチ帳票での「目次」や「用紙別印刷」でブック名として使用されます。

<構文>

ReportTitle,<帳票タイトル>




Title キーワード

タイトルを設定します。
Titleキーワードで設定した値は、ウインドウタイトルや印刷ジョブ名として使用されます。

<構文>

Title,<タイトル>