インターフェース - コマンド起動


コマンド起動から、帳票ファイルやデータ、オプションなどを指定して帳票の表示・印刷を行うことができます。
コマンド起動で利用するのは次のプログラムです。


「WFR2025 Server」オブジェクト情報

 オブジェクト名 Wonderful Report 2025 Server
 実行プログラム(64bit) c:\Windows\system32\wfr2025sv.exe
 実行プログラム(32bit) c:\Windows\SysWOW64\wfr2025sv.exe

※「WFR2025 Server」はシステムにインストールされます。すべてのユーザが利用可能です。


「WFR2025 Client」オブジェクト情報

 オブジェクト名 Wonderful Report 2025 Client
 実行プログラム(64bit) C:\ユーザー\<ユーザー名>\AppData\Local\TERASOFT DESIGN\Wonderful Report 2025 Client\wfr2025v.exe
 実行プログラム(32bit) C:\ユーザー\<ユーザー名>\AppData\Local\TERASOFT DESIGN\Wonderful Report 2025 Client\x86\wfr2025v.exe

※「WFR2025 Client」はユーザにインストールされます。インストールしたユーザ以外は利用できません。
※ wfr2025v.exeは任意のフォルダにコピーして利用することができます。
※ ライセンス版は認証処理が必要なため必ずセットアッププログラムを使ったインストールが必要です。バックグラウンド印刷などを行わないフリー版としてい利用する場合は、wfr2025v.exeだけで動作します。



オプション
使用例


オプション


コマンド実行では次のオプションを指定することができます。

オプション 説明
帳票ファイル
コマンドファイル

※必須
表示・印刷する帳票定義ファイル(*.wfr)を指定します。
コマンドファイルを指定することもできます。

コマンドファイル」参照
/user <ユーザ名>
/passwd <パスワード>
ユーザ情報を設定します。
/o <オプション> 表示オプションを指定します。

表示オプション」参照
/v <変数情報> 変数値を指定します。
/d <データ情報> データを指定します。

パラーメータ - Import」参照
/p [<プリンター名>] バックグランで印刷や、ファイルへの出力を行います。

/p に続けて印刷方法を示す数値を指定することができます。
デフォルト値は0 です。

(例:/p1 )

説明
0 標準の印刷。プリンターに印刷します。
1 PDFファイルに出力。

※「WFR2025 Client」フリー版では未対応
2 ファイルに出力。プリンタードライバーを使って印刷結果をファイルに出力します。

※「WFR2025 Client」フリー版では未対応
6 TIFFファイルに出力。

※「WFR2025 Client」フリー版では未対応

※1
「WFR2025 Client」のフリー版では、標準の印刷以外を指定することができません。


※2
「用紙ごとに印刷を設定」はかならずダイアログを表示されます。/pdオプションを使用してください。
/pd [< プリンター名>] 印刷ダイアログを表示します。

印刷方法を指定することができます。
デフォルト値は0 です。

(例: /pd1 /pd4)

説明
0 標準の印刷。
1 PDFファイルに出力。
2 ファイルに出力。プリンタードライバーを使って印刷結果をファイルに出力します。
4 用紙ごとに印刷を設定。
6 TIFFファイルに出力。

/pdf <PDFファイルパス> 作成するPDFの完全パスを指定します。
「WFR2025 Server」では仕分出力にも対応しています。
/po <印刷オプション>
/pdf_option <PDFオプション>
印刷オプションを指定します。
WFR2025では/poオプションと/pdf_optionは同じです。

印刷オプション」参照
/poid <印刷オプションID> 印刷オプションID を指定します。

ダイアログ - 印刷設定」参照
/s0 <保存ファイル> 印刷イメージファイルとして保存します。

/font オプションで外字フォントファイルが設定されている場合、
使用している登録コード(文字)に関する情報も保存(埋め込み)されます。

保存できるファイル形式」参照
/s2 <保存ファイル> 帳票にデータを埋め込んで保存します。

保存できるファイル形式」参照
/s4 <保存ファイル> 印刷イメージファイルとして保存します。
フォント情報をファイル内に埋め込みます。

保存できるファイル形式」参照
/rf <結果出力ファイル> エラー内容を出力するファイルを指定します。
/silent エラー発生時のメッセージ表示を抑止します。
/t <帳票タイトル> 帳票タイトルを指定します。
/ws_min ウインドウをアイコン表示します。

RemoteAppからPreview無し(バックグラウンド)で印刷を行うと「印刷中」ダイアログがセッション終了まで消えないことがあります。
このオプションを指定して印刷を行うことで問題を回避できます。
/ws_max ウインドウを最大表示します。




使用例


「2025 Server」を利用する場合は「wfr2025v.exe」を「wfr2025sv.exe」に置き換えます。

帳票を表示
wfr2025v.exe sample.wfr

ユーザ/パスワードを指定して帳票を開く
wfr2025v.exe sample.wfr /user admin /passwd 9876

表示倍率を指定
wfr2025v.exe sample.wfr /o "Zoom=100"

変数値を変更
wfr2025v.exe sample.wfr /v "Var1=1000" /v "Var2=2000"

変数値を変更(複数一括)
wfr2025v.exe sample.wfr /v "Var1=1000;Var2=2000"

変数値を変更(特殊文字を含む場合)
オプション内で値を囲む場合は「'」(シングルクォーテーション)を使います。
wfr2025v.exe sample.wfr /v "Var1='Ab=cd'"

データを指定
wfr2025v.exe sample.wfr /d "Data1,0,'c:\sample.csv',,'Field=off'"

帳票を印刷
wfr2025v.exe sample.wfr /p

帳票を印刷(プリンター指定)
wfr2025v.exe sample.wfr /p PR-2005

帳票を印刷(印刷ダイアログで出力先選択)
wfr2025v.exe sample.wfr /pd

帳票タイトルを指定
wfr2025v.exe sample.wfr /t ABC /p

印刷用紙を指定
wfr2025v.exe sample.wfr /po "Paper=A4"

印刷イメージファイルへの出力
wfr2025v.exe sample.wfr /d "Data1,0,'c:\sample.csv'" /s0 c:\sample.wfi

コマンドファイルから印刷イメージファイル(Type3)の作成
wfr2025v.exe command.txt /create c:\sample.wfi /rf c:\result.txt

外字フォントファイルを指定
wfr2025v.exe sample.wfr /d "Data1,0,'c:\sample.csv'" /font c:\sample.wff

外字を埋め込んで印刷イメージファイルを作成
wfr2025v.exe sample.wfr /d "Data1,0,'c:\sample.csv'" /font c:\sample.wff /s0 c:\sample.wfi

RemoteAppからのPreview無し印刷で「印刷中」ダイアログが残らないようにします。
wfr2025v.exe sample.wfr /d "Data1,0,'c:\sample.csv'" /p /ws_min