COM-リファレンス


「VB」や「C#」等のプログラムからCOMを使って「PDF Server」「PDF Client」を起動しPDFを作成することができます。
このページでは、「PDF Server」「PDF Client」のCOMの使用方法について説明します。


オブジェクト情報
各種設定-参照設定
各種設定-DCOMの構成
メソッド
使用例


IIS/ASP.NETからの利用について


オブジェクト情報


COMのオブジェクト情報は次の通りです。

<オブジェクト情報(PDF Server)>
オブジェクト名 Wonderful Report 2016 PDF Server
クラス名  Wfr.PdfServer.3
実行プログラム /タイプライブラリ c:\Windows\system32\wfr2016pdfs.exe
参照設定で使えるオブジェクト型 WfrCom_PdfServer.CtrlObject

<オブジェクト情報(PDF Client)>
オブジェクト名 Wonderful Report 2016 PDF Client
クラス名  Wfr.PdfClient.3
実行プログラム /タイプライブラリ c:\Windows\system32\wfr2016pdfc.exe
参照設定で使えるオブジェクト型 WfrCom_PdfClient.CtrlObject


64bit OS の場合 32bit版プログラムは c:\Windows\SysWOW64 下にインストールされます。


「.NET Framework」ではガベージコレクション(GC)により不要なメモリは解放されます。
しかし、解放タイミングが不規則なためリソースの圧迫やファイルを開いたままにする等、システムに悪影響を与える可能性があります。
不要となったリソースは明示的に解放(破棄)してください。
COMでは「ReleaseComObject」を呼び出してオブジェクトを破棄します。
このヘルプの多くのサンプルではエラー処理を省いていますが、エラー発生時でもオブジェクトの破棄は行う必要があります。


詳しくは「SetErrorMode」を参照。


各種設定


COMを使うために必要な設定について説明します。


参照設定
DCOMの構成


1.参照設定

COMを使うことで「VB」や「C#」から「PDF Server」や「PDF Client」を実行することができます。Object型(「C#」ではdynamic型)を使ってアクセスすることができるのですが、参照設定を行い専用の型を使うことでスクリプトの編集作業を効率的に行うことができます。

「Visual Studio 2015」の場合の手順は次の通りです。

  1. 「プロジェクト」メニュー「参照の追加」から「参照マネージャ」ダイアログを表示します。



  2. 「COM」の一覧にある「Wonderful Report 2016 PDF Server」(あるいは、「Wonderful Report 2016 PDF Client」をチェックし「OK」ボタンでダイアログを閉じます。
  3. 上記設定で WfrCom_PdfServer.CtrlObject(あるいは、WfrCom_PdfClient.CtrlObject)型を使うことができます。


2.DCOMの構成


「PDF Server」はWebシステムのサーバ側プログラム(Windows ServerのIISやASP等)から実行することができ動的にPDFを作成することができます。WebサーバでOLEインターフェースを使って「PDF Server」を実行する場合は「DCOMの構成」でセキュリティ情報を設定する必要があります。


「Windows Server 2012」での設定方法は次の通りです。

  1. 「コントロールパネル」−「管理ツール」から「コンポーネントサービス」を起動します。



  2. 「コンソール ルート」−「コンポーネントサービス」−「コンピュータ」−「マイ コンピューター」−「DCOMの構成」の中から
    「Wonderful Report 2016 PDF Server」を選択しプロパティを表示します。



  3. 「セキュリティ」タブの「起動とアクティブ化のアクセス許可」で「カスタマイズ」をチェックし「編集」ボタンから「起動とアクティブ化のアクセス許可」ダイアログを表示します。
  4. IISの実行ユーザ(通常はIIS_IUSRS)を追加し、「ローカルからの起動」と「ローカルからのアクティブ化」をチェックします。



  5. 上記設定でIIS・ASPからOLEオートメーションを使って「PDF Server」を実行できるようになります。



「DCOMの構成」の設定はインストール・更新を行う度に確認する必要があります。
設定はシステムに保存されていますが、アンインストール・更新のタイミングで関連付けが失われます。
設定自体は残っているため「起動とアクティブ化のアクセス許可」ダイアログで確認作業を行うだけで関連付けを復元することができます。


メソッド


COMで使用可能なメソッドについては「メソッド・キーワード一覧」の「メソッド一覧」を参照してください。



使用例


COMでの使用例です。



テンプレートファイルを使ってPDFを作成する例(COM-VB)


帳票定義ファイル(*.wfr)にデータを入力してPDFを作成する例(COM-C#)


プログラムから直接PDFを作成する例(COM-VB)


帳票定義ファイル(*.wfr)にデータを入力してPDFイメージをクライアントに出力する例(ASP-COM-VB)sample.aspx


帳票定義ファイル(*.wfr)にデータを入力してPDFイメージをクライアントに出力する例(COM-PHP)sample1.php


帳票定義ファイル(*.wfr)にデータを入力してPDFイメージをクライアントに出力する例(COM-PHP)sample2.php



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